1980年製のTokai ST-60を購入 ジャパンビンテージって良いですね

ギター

以前の記事で、3月か4月ごろに予算5万円でストラトを購入する予定と言っていましたが、さっそく買ってしまいました。古いギターは良いものを見つけたらすぐに買わないと次にいつ出会えるかわかりません。という言い訳を自分に何回もしていました。

予算5万円で家弾き用にストラトキャスターの購入を決めました。
僕はギブソンのレスポールをメインに使っていて、スタジオに持ち出すのも自宅で弾くのもほぼこれ一本で済ませています。 音が気に入っているのがメインで使っている最大の理由なんですが、レスポールは重かったり、ネックが折れやすかったりと、取り回す上で...

1980年製のTokai ST-60です。

1980年頃のTokaiのギターの評判がとても良いのは知っていたけど、実物を手に取ってみたらそれも納得でした。

 

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50年代と60年代が混ざった仕様

僕が手に入れたものは1980年製のTokaiのストラトキャスターコピーモデルのST-60。新品価格は60,000円でミドルクラスのモデルだったようです。

 

指板のエンドに60という刻印があったので、すぐにST-60と特定する事ができました。

1980年のTokaiのストラトキャスターのラインナップは、基本的に1954年のフェンダーストラトキャスターが元になっているけど、僕が購入したものは60年代の仕様も混ざっていて独特な雰囲気になっています。

1980年当時のTokaiのカタログを見てみると、ローズウッド指板はオプション的な立ち位置で、ネックシェイプは80,000円以上のモデルがVシェイプだったようです。カラーバリエーションは2トーンサンバースト、3トーンサンバースト、オリンピックホワイト、ブラック、ナチュラルの5種類です。

1954年の仕様を元に、Tokaiが独自の解釈で指板やカラーなどのラインナップを展開したため、50年代と60年代の仕様が混ざったようなTokaiのストラトキャスターが存在しているんですね。

ちなみに、カタログを見ると1981年以降は1954年と1964年のストラトを元にした2種類のSTモデル(VintageシリーズとOldiesシリーズ)の展開になったため、50年代と60年代のスペックが切り離されて、より当時の仕様に近いレプリカになったようです。

 

外観・スペックを詳しく見ていく

このST-60のボディ材はセン2ピースでした。センについて調べてみると、アッシュの代用材として1980年代頃まで国産ギターによく使われていたものでした。代用材といっても決して悪いものではなくて、実際に弾いてみると中域もしっかり出ていて音のバランスが良いしとても良く鳴ります。木目もきれいで気に入りました。カラーは3トーンサンバースト、ピックガードは1プライ8点止めで、50年代と60年代の仕様が混じっていて楽しいです。塗装はポリ塗装でした。

 

ネックはUシェイプ、材はメイプルでラウンド貼りのローズ指板です。ネック自体にしっかりと重量感があり、弦の鳴りがしっかり伝わっているのがわかります。ローズウッドも色が濃くしっかりと目が詰まっていて、近年の同価格帯のギターよりも明らかに良い木が使われている印象です。

ヘッドはトラスロッドの穴の埋木があって、円盤型のストリングガイドが付いている50年代っぽい感じですが、指板はローズでUシェイプネック。この辺もだいぶ時代が混じった感じになっています。ペグはTokai製クルーソンタイプ、ヘッドロゴはスパロゴ。このTokaiのロゴがすごく好きなんですよね。水張りデカールのロゴなので引っ掻いたら消えます。ここまでフェンダーをコピーしていることに素直に関心。

フェンダー系は意味もなく一旦バラします。弦を替えるまで待とうとも思ったけど、無理でした。

ネックを外そうとすると、ネックのハマり方の精度がすごく高くて驚きました。ボディとネックに一切隙間はありません。

ちなみに、Tokaiのストラトはネックプレートにシリアルが打ってあり、最初の1桁が製造年を表しているそうです。これは0始まりなので1980年製ですね。けっこう古い。

 

中身も覗いてみました。

ピックアップはいわゆるEスタンプのものが載っています。評判が高いらしいけど、僕にはよくわかりませんでした。なんか線の細い音のような気がします。配線材も細くて心許ないので、そのうち替えたいと思います。ジャパンビンテージと言われているものは、木がすごく良くて電装系は安っぽい印象があるので、電装系をアップグレードすれば化ける可能性が高いんじゃないでしょうか。

 

ジャパンビンテージの魅力を理解した

 

 

 

実際にジャパンビンテージと言われる1980年製のTokai ST-60弾いてみると、木がしっかり鳴っている感じがあってとても楽しいです。ただ、アンプからの出音に関しては、線が細く少し物足りない感じでした。

でもそれは改善の余地があるというか、「つくり」がすごく良いだけに少し手を加えれば化けることは間違い無いので、そのポテンシャルこそがジャパンビンテージの魅力なんだと思います。このワクワク感がめちゃくちゃ楽しい。

そもそも家で弾くようにちょうど良いストラトキャスターを買うことが目的だったんですが、実戦でもガンガン使えるように色々弄ってこのST-60のポテンシャルを存分に発揮させたいと思っています。

どんなふうにこのストラトが変わるのかとても楽しみです。

 

 

 

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