簡単に真空管の温かみをトラックに付加できるWave arts社製フリープラグイン、「Tube Saturator Vintage」
無料だからと試しに導入してみたところ、使い勝手抜群で今では手放せないプラグインになっています。
導入したのはM1チップのMacBook
Rosetta使用のLogic Pro Xで問題なく使えてます。
導入方法も、プラグインの使い方もとてもシンプル、しかも無料ということで、インストール方法や使用例など紹介していきます。
Tube Saturator Vintageってどんなプラグイン?
Tube Saturator Vintageは真空管のプリアンプシュミレートしたプラグインです。
真空管特有の暖かな歪感をとても簡単にトラックに与えることができます。
コントロールもとてもシンプル
DRIVE、BASS、MID、TREBLE、OUTPUTの5つツマミと
EQオンオフ、FAT(ロー感が増える)オンオフの2つのスイッチ
といった構成になっているので、迷うことなく直感的に扱えます。
- ボーカルに存在感がほしい
- アンプシュミレーターのデジタル臭を消したい
- 管楽器に暖かみをプラスしたい
- ローファイな質感を出したい etc…
Tube Saturator Vintageが使える場面は多岐にわたり、インストールしといて損はないプラグインだと思います。
ひとつ注意点があるとすれば、CPU負荷が高めであるという点です。
僕のMacBookでは、複数トラックに挿入しても問題なく使えていますが、使用環境によっては注意が必要かもしれません。
導入方法
まずは公式サイトのダウンロードページへ
画像の赤い四角で囲ったダウンロードボタンをクリックします。
ダウンロードが終わったら、ディスクイメージを開きインストーラーを起動
指示に従って進めていきます。
インストールが完了したら、Logic Pro Xを起動するとプラグインが読み込まれます。
画面が立ち上がったら適当なトラックにTube Saturator Vintageを挿入。
すると登録画面が表示されるので、「Register」を選択し、名前とメールアドレスを入力しましょう。
これで完了!簡単です。
実際の使用例(ヘッドホン推奨)
実際にTube Saturator Vintageをかけたトラックの音を、バイパス時と比較して紹介します。
ライン録音したギター
M-Track Duoのレビュー時にライン録音したギターにTube Saturator Vintageだけをかけました。
Tube Saturator Vintage OFF
Tube Saturator Vintage ON
温かく太い音になりました。
DRIVEツマミを上げると音量も上がるので、ちょっとアンフェアな比較かもしれませんが、アナログ感がでるっていうのがなんとなく伝われば嬉しいです。
Tube Saturator Vintageをオンにすると音の密度が上る感じがします。
ドラムバス
ドラムのバスにTube Saturator Vintageをインサート、FATスイッチをオンにしてみました。
Tube Saturator Vintage OFF
Tube Saturator Vintage ON
キックの迫力が増して、シンバル類の倍音が増えて全体的に力強い印象になります。
リバーブ
リバーブの後段にTube Saturator Vintageを挿す事によって、より深みのあるリバーブ音にすることもできます。
リバーブを使うときは必ず使っています。
Tube Saturator Vintage OFF
Tube Saturator Vintage ON
そのままだと、リバーブ音の高域がなんとなくデジタル臭い感じがしますが、Tube Saturator Vintageをかけて高域を少し削ると、温かみのあるリバーブ音にできます。
工夫次第で様々な用途に使える
上で紹介したのはほんの一例です。
Tube Saturator Vintageは本当に様々な使い方ができて、いろいろな場面で活躍してくれます。隠し味程度にかけてもいいし、強めに歪ませてもかっこいい音になります。
無料でここまでポテンシャルが高いプラグインはなかなかない気がします。
まだTube Saturator Vintageを導入していない人は、ぜひ触ってみてほしいです。