AnkerからSoundcore Liberty Air 2 Proが発表されました。
12,980円という値段でありながらアクティブノイズキャンセリング、外音取り込み機能、ワイヤレス充電など、欲しい機能が全部入り。
ずっとコスパの良いノイキャン完全ワイヤレスイヤホンを探していた僕にとって最高の条件が揃っているSoundcore Liberty Air 2 Pro、迷わず購入したのでレビューしていきます。
Soundcore Liberty Air 2 Proのスペックや特徴
Amazonで1万件以上の評価を集めている人気商品Soundcore Liberty Air 2の上位モデルとして登場したSoundcore Liberty Air 2 Pro。
価格はAirPods Proの半額以下の12,980円です。
今回登場したSoundcore Liberty Air 2 Proには、ウルトラノイズキャンセリングが搭載されました。
これはいわゆるアクティブノイズキャンセリングの機能で、イヤホン本体に内蔵した2つのマイクが周囲の雑音を感知し、静かで快適な音楽鑑賞の環境をいつでもどこでも手に入れる事ができるというもの。
そして、HearID 2.0という機能も搭載されており、それぞれのユーザーの聴覚に合わせたイコライジングを自動で行ってくれます。
このイヤホンは、静かな環境を作り出しさらに最適な音質を提供してくれるという、ユーザーにいたれりつくせりな仕様です。
その他にも、ワイヤレス充電にも対応していたりIPX4の防水仕様であったりと、低価格でありながらも様々な機能を搭載しています。
主なスペック |
再生可能時間 |
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充電時間 |
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防水規格 | IPX4(水しぶき程度の防水) |
通信方式 | Bluetooth5.0 |
対応コーデック | SBC/AAC |
重量 | 約62g(ケース込み) |
外観と付属品
まず箱を開けてみると、Soundcore Liberty Air 2Proの高級感に驚きました。
ケースやイヤホン本体はつや消しの金属のような質感でかっこいい。つや消しで指紋がつきにくいのも嬉しいポイントです。
ケースはスライドして開閉する機構になっていて、しっとりと滑らかに動いてくれます。安いケースにありがちな、軽くてパカパカした感じは全くありません。
イヤホン本体の他に、説明書と充電ケーブル、交換用イヤピースが付属している。
交換用のイヤピースはXXXS〜XLまで、8種類も付属していて自分に合うものをチョイスできるので安心ですね。
実際に使ってみた
自宅内で早速このイヤホンを使って、がっつり音楽を聴き込んでみたところ、音質、装着感、ノイズキャンセリングと外音取り込みなど、様々なところで品質の高さを感じることができました。
音質
まず最初にファームウェアの更新だけ済ませて音楽を聞いてみたところ、音質はドンが強めのドンシャリ気味に感じました。
決して悪いわけではないけど、まあ値段的にもこんなもんかと言うのが最初の印象。
100Hz以下の低音と5khz以上の高域がしっかり出ていて、ヒップホップなどには良いけど、ジャンルによってはこれらの音域がトゥーマッチで聴き疲れしてかもしれないです。
しかし、目玉機能のひとつでもあるHearID 2.0を使ってみたところ、驚くほど聞きやすい素直な音質に変わりました。
この設定のおかげでどんなジャンルにおいても聴きやすいバランスになり、このイヤホンのポテンシャルを思い知らされました。
HearID 2.0について詳しくは後述します。
装着感
イヤホン自体はとても軽いし、豊富なサイズがある付属品のイヤピースのおかげですごく耳に馴染みやすいです。
僕の場合はM+というサイズがしっくり来ました。
ランニング時にも装着してみたけど、ずれたりすることなくしっかりとフィットしていて、いまのところ耳から落ちてしまうようなことは全くありません。
やはりたくさん売れた実績があるSoundcore Liberty Air 2の上位機種ということもあり、フィッティングに関しての心配は無用なようです。
ノイズキャンセリング
Soundcore Liberty Air 2 Proのノイズキャンセリングには「交通機関モード」「屋外モード」「屋内モード」の3つのモードが有り、シチュエーションに合わせて最適な設定を行えます。
実際使って見たところ、交通機関モードがノイズキャンセリングの強度が1番高く、ノイズが減って静かになるのを体感しやすかったです。
僕の家の換気扇は強にして回すと同じ部屋でリラックスすることができないほどうるさいけど、ノイズキャンセリングをオンにするとすごく静かになりました。
換気扇の音が全くなくなるわけではないけど、体感的には1/4以下の音量になっていて、音楽を再生してしまえば換気扇が回っていることを忘れてしまうほど。
ノイズキャンセリングにありがちな耳の圧迫感を感じることもなく、とても静かでストレスフリーな環境を手に入れることができます。
外音取り込み
外音取り込みには「全ての外音」と「音声フォーカス」の2つのモードがあり、それぞれ好みや状況に応じて設定することができます。
両方試してみたところ、「全ての外音」は余分な低域なども素直に拾ってしまうため、少し取り込んだ音が濁ってしまうように感じました。
逆に「音声フォーカス」のほうが取り込む音を中高域に限定しているため、声以外の音も聞き取りやすい印象です。
外音取り込みを使うときは「音声フォーカス」を使うことになりそうですね。
Soundcoreアプリ
このアプリをスマホにインストールすれば、ファームウェアの更新のみならず「モード選択」「イコライザー」や「タッチ操作の割当」を設定できます。
Soundcore Liberty Air 2 Proを使うなら必須のアプリケーションです。
HearID 2.0
上でも少し触れたが、HearID 2.0にはとても驚きました。
アプリを使って聴覚を測定し、測定結果に基づき最適なイコライジングをしてくれるというもので、実際にやってみると本当に聴きやすい音に変化しました。
まずは年齢の選択をして静かな場所に移動。
テストを開始。
測定が終わると自分の耳にあったイコライジングが設定されます。
たった3分ほどでイヤホンの印象がガラリと変わるほど、自分に最適なイコライジングを自動で設定してくれました。
この設定を元に自分好みにEQをカスタマイズすることもできるので、多くの人が好みの音質までたどり着けるはずです。
自分の聞き取りやすい音域などがイコライザーに反映されるから、自分の耳の状態がわかって面白い。
HearID 2.0のEQカーブを見るに、僕の耳は高域と中低域の感度が悪いようです。
HearID 2.0の他にもプリセットから好みの音質を選ぶこともできるし、最初から自分でイコライザーをカスタムすることもできます。
イコライザーのカスタムで、画像のように極端な設定にしてみても音が破綻するようなことはありませんでした。
本当に幅広い音作りに対応できるため、どんな人にもマッチするイヤホンであると感じました。
タッチ操作の割当
アプリからイヤホンのタッチ操作の割当も設定できます。
左右それぞれに「ダブルタップ」と「2秒長押し」の2パターン、合計4パターンの操作の割当を設定できます。
僕は左右のダブルタップで音量の調節、右長押しで音楽の再生停止、左長押しでモード選択を割り当てました。
残念なところ
唯一残念に感じた点は、片耳で使うと、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能がオフになってしまうところです。
片耳で使用時に外音取り込み機能が使えないと、片耳だけ耳栓をしているような感覚になりあまり気分が良くありません。
以前借りて使っていたAirPods Proは片耳でも外音取り込みが効き、片耳につけていても左右で違和感なく音を聞くことができたためこれは残念です。
価格が倍以上のAirPods Proを比較対象にするのは酷ではあるけど、片耳で外音取り込みが使えないのは不便なことが多いと思います。
今後のファームウェアアップデートで対応してくれるのを期待したいです。
まとめ
正直1万円そこそこの値段ということもあり、使うまでは性能面などのクオリティに半信半疑だった部分がありました。
しかし実際に使ってみると、あまりにもちゃんと使えるイヤホンでいい意味で期待を裏切られました。
そこそこの値段で妥協のない高水準な機能を盛り込んだSoundcore Liberty Air 2 Proは多くの人にフィットするイヤホンといってもいいと思います。
こんな完全ワイヤレスイヤホンを待ってたという人は僕以外にもたくさんいたんじゃないでしょうか。
初めて完全ワイヤレスイヤホンを買う人や、ノイズキャンセリングを搭載しているイヤホンを探している人にはSoundcore Liberty Air 2 Pro、オススメです。