【カナダ】27歳元バンドマンフリーター、人生に悩んで海外に飛ぶ【ワーホリ】

カナダワーホリ記

どうもご無沙汰しております。更新していない間に太平洋をまたいでカナダでの生活を始めていました。
更新するネタに困って手つかずのまま宙ぶらりんになっていたこのブログ、サーバー代も払い続けているし放置しているのももったいないので、これを機にカナダでの生活について投稿していきたいと思います。
役に立つ情報をお届けする目的ではなく、自分のための備忘録的な記事になると思うのであしからず。

 

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現実に向き合うための現実逃避

なるべくすべてフラットな視点で自分の生活を見つめ直してみたかった。
それが今海外で生活している大きな理由です。

コロナ禍まではバンドを熱心にやっていたけど、ご時世的に思うように活動できなくなり解散。
改めて自分の生活を見つめ直す強制イベントが発生し、目まぐるしく変わる周りの状況からひとり取り残されてしまっているような感覚に陥ってしまいました。
そして、ブラック企業で使い潰されて死んでしまった昔からの友人がいたり、祖父が病気で急に死んでしまったり、良くしてくれていた親戚が死んでしまったり、身近な人の不幸もここ2、3年で重なった。それがコロナ禍によって一人でいろいろ考え込む時間だけが増えていくような生活の中で起きたものだから、これまでも感じていた漠然とした自分の生活の悩み、不安の濃度が上がって視野が狭まってしまいました。
当然、バンドをやめた時点で、普通に就職して高望みをしない安定した生活を目指すという選択肢もあったけど、どんな選択をするにしろ頭の中のモヤが濃すぎる状況では、先の自分の姿を想像するのはとても難しいし苦しい。(そもそも真っ当な社会人生活を送れる自信もあまりなかった。) そんなモヤから抜け出すために、一旦今ある身の回りの全てから距離を置いて、自分の気持ちを整理したくなりました。
今までの経験上、悩みの解決にはその対象から距離を取るのが一番、というか、そんな解決法しか知らなかったので、当然またそこに行き着きます。
ただ、今回に関しては、自分にまつわるあらゆるものが悩み、不安の種になっていたので、そのすべてから距離を置くのは簡単ではありません。そうしてまたあれこれ考え出してしまったけど、今回はそこから抜け出すために結論を無理やり出しました。

言葉も通じない海外に一人で行って生活すれば、完全ひとりぼっち、物理的にすべてから距離を取れる。

フラットな視点で自分を見つめ直すには、この環境が必要に思えました。
少し気取った言い方に聞こえるかもしれないけど、これは現実に向き合うための現実逃避。一度だだっ広い場所にひとり身を置いて、物理的にもモヤから抜け出してまずは視界を確保することにしました。

 

ワーキングホリデービザを取ってカナダへ

海外に身を置くことを決めたら、現実的な手段を考えなくてはいけません。
幸いこの時点で27歳だった僕はワーキングホリデービザを取得できます。簡単に説明すれば、ワーキングホリデービザとは、1年間働けるし観光もできるし、就学もできるという超お得なビザ。
学がない僕でもネットの解説記事を読んで申請し、簡単に取得することができました。

そして、選んだ国はカナダ
本当は海外に行くならアメリカに行きたかったけど、アメリカはワーキングホリデービザを発給していない。「それなら隣の国で英語圏のカナダにしよう」という安直な理由でした。
以前友人がバンクーバーに1年間ワーキングホリデーで滞在していたということもあり、カナダが過ごしやすい国というのを聞いていたし、ワーキングホリデービザの発給数も多く、移民にも寛容なお国柄のようなので渡航の障壁が少ない。はじめての単身での長期海外生活には最適に思えたので、まずはカナダのワーキングホリデービザを取得することにしました。

正直、この段階でカナダ行きへの踏ん切りが完全についているわけでありませんでした。
僕は石橋を叩いて壊してしまうような性格で、熟考しているうちに機を逃すことがしょっちゅう。
そんな自覚があったので、とりあえず目の前のやれることを無理矢理にでも進めるために、まずはビザを先に取得することにしました。申請料も3万円近く払わなきゃいけないし、許可が下りれば行くしかなくなると思ったので。

ビザの申請を始めたのは2022年12月頃、許可が下りたのは2023年3月だったので、2ヶ月ちょっとでビザを取得できました。

 

自分にあった都市選び

ビザの申請が通ってから、具体的にどうやってカナダに行ってどうやって過ごすかを考えました。
当初はお金もかかるし語学学校には行かなくてもいいと思っていたけど、ありがたいことに学校の費用を親戚から借りられることになったので、甘えることにしました。やっぱり、渡航してからの数ヶ月、衣食住が確保されているというのは精神的にもかなり助かるし、生活する基盤を作る事ができます。今になって思えば、最初に学校に行くことにして本当に良かったと思います。
しかし語学学校を探し始めたものの、どの学校やどの地域が良いのかがさっぱりわからない。
なんとなくカナダでワーホリするならバンクーバーに行くものだと思っていたので、最初はバンクーバーの語学学校を調べていました。でも、学校を調べているうちにバンクーバーの学校は日本人が多すぎるといったような情報を度々目にして、せっかく行くなら日本人が少ないところに行きたいという気持ちが大きくなってきました。そもそも人がたくさんいるような都会だと、色んな情報にあふれていて、上に書いたように冷静に自分と向き合うのが難しい気がしたし、僕は都会の環境があまり好きではありません。
そうなるとバンクーバーは今回の自分の目的には合わない気がしたので、もう少し田舎の街を探すことにしました。

寒すぎる環境もなんだか不安だったので、極力南の方、日本からのアクセスも悪くなさそうでなおかつ自然が豊かなところ、という条件をもとにたどり着いた選択肢がケロウナ。

観光業や農業が盛んな地域で、ダウンタウンのすぐ脇には大きな湖(オカナガン湖)がある。人口もBC州内で3番目の都市らしく、田舎でのんびりとした雰囲気がありつつも都市機能はわりと充実している。語学学校の日本人の割合もバンクーバーに比べればかなり少ないし、のんびりとした街の雰囲気が魅力的でした。

ひとまず、英語もロクに喋れない僕はケロウナで語学学校に通うところからカナダ生活を始めることに。

早速、「ケロウナ 語学学校」でネットを検索してヒットした留学エージェントにメールを送り、学校の入学手続きを始めます。エージェントとのメールのやりとりで、通学期間やホームステイの申し込み、入学時期など、具体的な事柄がどんどん決まっていきます。というより、あれこれ考える前にと、前がかりになって諸々の手続きを進めていきました。
そして、入学費用の振込みを終えた時点で、少しだけカナダへ行くことの実感が湧いてきました。(踏ん切りが完全についたかと言われると、決してそうとは言い切れないけど)

 

はじめての海外生活はやっぱり不安

半ば勢いでカナダ行きを決めたので、最初は現実味がなくあまり不安な気持ちはありませんでしたが、具体的な事が決まっていくにつれて、不安の種がたくさん出てきます。
言葉の壁や文化の違い、今までたくさん遊んでいた友達としばらく会えなくなる、など挙げたらキリがないので、「最悪もうダメだと思ったらすぐ日本に帰ろう」と思うようにしました。
そう思い始めてからは気持ちが少し楽になり、カナダでの生活に期待感や楽しみな気持ちも持てるようになりました。

誰に言われたわけでもなくカナダに渡航するんだから、自分のやりたいことやその時できることに集中して、帰るも留まるも、そのタイミングも自分次第。
当初の目的である「現実に向き合うための現実逃避」ができる環境は渡航すれば確実に手に入れられるので、その環境を過ごす中で自分がどう思うかを大事にしようと思いました。

そんな心持ちでカナダへの渡航が決まってからの日々を過ごし、渡航後も変わらず同じ気持ちで日々過ごしています。

 

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