M1 MacBook Airを使いはじめて3ヶ月と少し経過しました。
主な用途はDTMやバンドのレコーディング。
このMacBook Airを使い始めた当初、DAWソフトやオーディオインターフェイスのM1チップへの対応状況への不安や、そもそもMacBook Air自体がDTM用としてはどうなのかという疑問がありました。
実際にM1 MacBook AirをDTM用に使ってみて、
「これからDTM用にM1 Macの購入を迷っている人は、まだ様子を見たほうが良い」
という結論に至ったので、理由などを紹介します。
M1チップに対応しているDAWソフトが少ない
M1 MacをDTMに使用したいと思ったときに、1番不安なのがDAWソフトやエフェクトや音源などのプラグインの対応状況なんじゃないでしょうか。
現在、公式にM1チップに対応していると公表しているLogic以外のDAWソフトが
- Studio One
- FL Studio
この2つくらい。(両方ともRosetta使用が前提)
ざっと調べた限り、プラグインに至ってはFabFilterくらいしかM1チップへの対応をアナウンスしているものが無いようです。
僕はLogic Pro XをRosettaを使って起動し、Wavesのプラグインを使用しています。
公式サポートされていないWavesのプラグインですが、やっぱり動作は少し不安定でストレスを感じる場面がたまにあります。
サクサク快適に不自由なく動くのが100%だとすれば、60%くらいな感じ。
たまにLogicが急に落ちたり、Waves製のプラグインをトラックに挿入すると反映されるまでワンテンポ遅れたり、というようなことがあります。
人によって、Rosettaを使用してもWavesのプラグインが使えないという場合もあるようです。
僕は他のDAWやプラグインを持っていないので断言はできませんが、この状況から考えるに、公式サポートされていないソフトを使うのは少なからずリスクがあると思います。
残念ながら、今慌ててDTM用にM1 Macを買っても、100%の性能で使うことはできません。
DTM専用機として使うのであれば、現状のM1 Macだと不安が残ります。
ポートが少なすぎ問題
ポートが2つしか無い
これはM1チップうんぬんではなく、M1搭載Macとして登場したMacBook AirとProのハードウェアの弱点です。
DTMをするにあたって、オーディオインターフェイスやMIDIキーボード、場合によっては外付けSSDなど、接続するものはけっこう多いです。
そうなってくると2つのポートが埋まってしまうのは必然で、そのままでは充電ができないです。
それを解決するのがUSBハブの役目ですが、ここにも見落としがちなことがあります。
外部電源がないタイプのハブだと、バスパワーで動くオーディオインターフェイスやMIDIキーボードを同時に接続すると、正常に動作しない場合があります。
僕が持っているハブは外部電源がないタイプなので、M-Track DuoとMIDIキーボードを同時に繋いだら、MIDIキーボードが認識されませんでした。
MacBook Airを購入するとき、ポートが2つしか無い問題は適当なUSBハブさえあれば大丈夫だと思っていましたが、意外とポートが少ない不便を感じる機会が多いです。
電源付きのUSBハブは線が邪魔なので好きじゃないけど、買わざるを得ない。
Appleは今後、新たなApple Siliconを搭載したモデルを続々発表していくという噂があり、その中に、よりハイグレードなMacBook Proも含まれています。
上位グレードのMacBook Proにはポートが4つあるので、DTM用にMacBookを使いたいならこれが出るまで待ったほうが良いかも。
MacBook Airはファンレスで、レコーディング時の騒音の心配がないのでその点は良いですが、ポートが2つだと不便を感じます。
結論:まだまだ様子見が正解
以上の2つが、DTM用にM1 Macを買うのは待ったほうが良い理由です。
僕が購入したM1 MacBook Air自体はものすごく良いパソコンであることは間違いないけど、DTM用として考えると、ソフトの対応状況等、まだまだこれからといった印象が強いです。
ポートに関しては2つしかないのは確実に不便。
M1 Macが発表されて約5ヶ月が経ちますが、DAW関連ソフトの対応状況の変化はほぼないです。
いつになったら対応するソフトなどが出揃うのかは分かりませんが、少なくとも次のApple Silicon搭載Macの発表までは様子を見ておくのが賢い判断かもしれません。