4つの記事に分けて小出しにしてきたリフィニッシュの作業ですが、今回は最終回、完成・総括編です。
完成して鳴らしてみた感想、塗装完了から1ヶ月ほど経過した現在の塗膜の状況など総括していきたいと思います。
前回までの記事は↓




失敗しつつもなんとか形になってよかった。
これから自分でギターをリフィニッシュしたいという人の参考になれば幸いです。
何度も言いますが、オススメはしません!
とりあえず組み立てて弾いてみる
塗装が終わったボディと外したパーツ類を組み立てていきます。
この瞬間を待っていました。
組み立てにあたって特筆すべき点は特にないけど、強いて言うならマスキングテープを外すときは塗装を巻き込んで剥がさないように注意するくらいでしょうか。
マスキングテープと塗膜の際をデザインナイフで切り込みを入れるときれいにはがせます。
見た目も想像どおりでいい感じ。とりあえず完成してホッとしました。
組み立ててアンプを通さずに弾いてみると、音色も若干ポリ塗装のときより変わっていました。
レンジが広がり、ボディに伝わる低音の振動が増した気がします。
1kHzくらいのハイミッドの帯域もよく出るようになった気がしました。
アンプにも通してみたけど、そもそも元の塗装のときにあんまりアンプで鳴らしてなかったのでそれといって違いはわかりませんでした。
あんまりピックアップが良くないせいか線が細い印象があったこのストラトですが、リフィニッシュをしたからといって音質的な改善には繋がりませんでした。
僕の場合は音よりも「ラッカー塗装にしたい」という気持ちだけでリフィニッシュに挑んだので、満足してます。
現状の塗装で音が気に入っているのであればリフィニッシュはやめといたほうがいいです。
塗装から1ヶ月経ったの現在の状態
塗装が終わってすぐのときは、しっかりと平面がでていて平滑な表面でしたが、日が経つにつれて木目の凹凸が若干浮き出てきました。
きっと、市販のラッカー塗装よりもシーラー層や塗装そのものも薄くなっているので、その影響かと思います。
これを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人それぞれだと思うけど、僕はとても気に入っています。
薄い塗膜は傷つきやすかったり、ちょっとぶつけただけでハゲたりと商品としては脆い部分がありますが、そのぶん使い込まれた風合いがでるのも早いはず。
極端に塗装が弱くポロポロ剥がれてくる、みたいなことは全く無くて、しっかり塗装としての役割は果たしてくれてます。
結果は満足、ただもうやりたくない
人生初のリフィニッシュをやってみましたが、結果としては満足しています。
しかし、完成まで費やした金と時間を考えると、もっと有意義なことが他にあったと思うのも事実です。
DIYでのリフィニッシュ、プロに頼むよりもかなり費用は抑えられますが、それでもコスパはかなり悪いです。
なんだかんだで、塗料や道具を買うのに15,000円以上は使ったし、なによりめちゃくちゃ時間がかかります。
プロに頼めばお金を払って待つだし、当たり前ですが仕上がりもキレイです。
今回初めてのリフィニッシュを終えて、「次やればもっとうまくできる」という気持ちもあるにはあるけど、完成までかかった時間と手間を思い返すと、とても重たい腰が上がらないと思います。
作業を終えて、出た結論は
相当自由な時間があって、単純作業が好きで、めちゃくちゃ忍耐強い人以外はまず手を出さないほうがいい
ということです。
苦労した末の完成に感動すれば、気持ちが変わるかとも思ったりしたけど、全くそんなことない。
マラソン好きとかはいいかも。
僕自身、わりと同じ作業をずーっとやってられるタイプではあるけど、それでも大変でした。
5回に渡って投稿を続けてきた【ラッカー塗装】半端な覚悟で素人がギターリフィニッシュに手を出した結果シリーズ、
重ね重ねにはなりますが
「うかつに手を出さないほうがいい」
という結論に至りました。
完